「紳助引退後、中田カウス(62)の吉本内での発言力はさらに強まった。吉本芸人らはカウスの恐怖政治に怯えています。紳助以上に暴力団との交際が真っ黒なカウスを切らない限り、いくら裁判で暴力団との交際を否定しても、吉本の浄化はあり得ませんよ」(中堅芸人)
「カウスは吉本の恥部を知り尽くした男だから、大崎社長ですらカウスの言いなりになるしかない。それにカウスは、ライブドアの買収や吉本のお家騒動からも吉本を救った陰の功労者ですから、切るに切れないんです」(吉本関係者)
'05年、フジテレビ系列の『ニッポン放送』がライブドアに株を買収され、乗っ取られる騒動があったが、買収阻止に立ち上がったのが現『SBIホールディングス』の代表取締役・北尾吉孝氏だ。北尾氏は“フジテレビのホワイトナイト”と呼ばれて持て囃された。
「当時、ライブドアの堀江貴文社長はフジだけではなく、吉本も買収しようとしていたんです。北尾氏がカウスの奥さんと親戚関係にあることを知った吉本は、カウスを通じて北尾氏に買収阻止を頼んで救われた。その後、吉本とソフトバンクがビジネスをするキッカケを作ったのも北尾氏なんです」(在阪テレビ関係者)
また、'07年の吉本お家騒動の際、カウスは創業家とのバトルで矢面に立たされ、山口組五代目との交際が暴露された。しかし、吉本はカウスの特別顧問の肩書きを外しただけで、一切お咎めなしだった。
「以降、吉本の“影のフィクサー”と呼ばれるようになったんです。暴力団とのメールのやり取りが明らかになった時点で大崎社長に“紳助を引退させろ”と迫ったのはカウスです。だから紳助が『カウスと大崎に嵌められた』と漏らしたんです」(夕刊紙記者)
決別したにもかかわらず、冒頭の共同提訴の裏には、こんな事情があったという。
「カウスが、紳助と和解するように指示したんです。実は、紳助引退でカウスと大崎社長が九州の暴力団関係者から“お前らも散々世話になっておきながら、紳助だけ切るのはおかしい”と問い詰められた。だから、紳助と和解したんです」(お笑い関係者)
芸能界復帰は近い?