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「夜型人間」が9時から17時に仕事をすると脳に影響? 朝型夜型は先天的に決まるのか

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 ついつい夜更かししてしまう、どうしても朝が苦手…そんな悩みを抱えている人も少なくないのではないだろうか。英BBCは2月18日の記事で、朝型の人と夜型の人とでは、脳の働く時間帯が異なるという研究結果を紹介している。

 イギリスの大学が学術誌に発表した研究結果によると、午前2時半に寝て午前10時15分に起きる夜型の人と、午後11時前に寝て午前6時半に起きる朝型の人、計38人の脳をスキャンして働きを比較。被験者に午前8時から午後8時にさまざまなテストをこなしてもらい、眠気の度合いを報告してもらった。朝型の人たちは朝早い時間のテストで最も眠気が少なく、反応も速かったが、夜型の人たちが最も眠気が少なく、反応が早かったのは午後8時台だったという。「午前9時から午後5時という典型的な平日の稼働時間だと、夜型の人の午前中の生産性は落ち、脳の注意力を司る領域の神経結合が減り、日中の眠気を引き起こす可能性がある」と、研究者は指摘したと同記事では報じている。

 こうした本人の生活習慣や志向ではなく、先天的に決まっている「朝型」「夜型」について対策を講じている企業もある。米NYタイムズは1月16日付の記事で、従業員の朝型・夜型を判定した上でシフトを決めている工場や、パイロットに朝のフライト・夜のフライトを選ばせている航空会社などの実例を挙げ、管理職が従業員にリモートワークを推奨する企業が多くなっていると伝えている。

 9時〜17時の一般的な仕事では成果が出せないという人は、夜型の可能性があるのかもしれない。実際に夜型に適した雇用はあるのだろうか。例えば、求人・転職サイトの『はたらいく』では、夜型に向いた求人として「物流」や「ドライバー」、「ホテルスタッフ」などを紹介している。他にも、アルバイト・パートの求人サイト『タウンワーク』では夜勤と検索するだけで1000件以上の求人がヒットする(2019年2月28日11時現在)。夜型のメリットとしては、朝型に比べて賃金が高めに設定されているという点が挙げられる。夜型だからといって無理に生活サイクルを変える必要はない。夜型の雇用もニーズはあると言えるだろう。

 ネット上でも、「どうりで就業時間後の方が仕事がはかどると思った」「朝は能率が悪いから軽い業務に充て、重要な業務を夕方以降に集中させるようにしている」「夜の方が集中できる」と朝が苦手なユーザーから共感の声が上がった。

 働くスタイルも多様化している昨今、無理に社会に合わせるのではなく、自分が力を発揮できる時間帯を選んで就業することが、ワークライフバランスの充実につながるのかもしれない。

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