78期の古城英之はナショナルチームに選ばれた素質の持ち主。吉永好宏、和生の兄弟は80期でデビュー。弟のほうが早く上にあがったが、現在はともに追い込み、まくり、競りと何でもこなす。最近は番手マークで競りもやるし、タイミング如何でまくるトリッキーな兄弟選手だ。失格が多くS2に落ちることもあるが、レースに対する気力はS1上位に負けない。穴ファンには魅力の兄弟だ。
丸本孝人(77期)のまくり、桜井宏智(72期)の番手戦、そして先行マークで西本龍(79期)もしっかりした脚がついてきた。競輪学校の成績が良かった(1位)のでまくり追い込みにこだわっていたが、S級に上がってからは安定感がある。もうひとつキレがあると、ワンランク上でも十分に戦える。
西田雅志(82期)はまくりの打てる追い込みだが、どうしてもブロック戦の3番手で期待したほどの近況ではない。ただ、展開次第では中割りイン差しの威力はある。
新鋭では池田良(91期)と才迫勇馬(95期)がこれから伸びてくるはずだ。特に池田は、自在戦で西田のような強さを発揮すると期待する。