先月末に発表された大賞候補の金賞はコブクロの「蕾」、昨年の大賞・氷川きよしの「きよしのソーラン節」、一昨年の大賞・倖田來未の「愛のうた」など10曲。今年、唯一のミリオンヒットを達成し、大賞候補最右翼だった秋川の「千の風になって」は作曲の新井満氏が作曲賞を受賞するにとどまった。
「一部週刊誌でも報じられましたが、審査会では秋川派とコブクロ派の意見が真っ二つ。結局、調整を重ね、秋川が落ちたようです。なので、大賞はおそらくコブクロで決定。穴としてはEXILEでしょうか」(音楽関係者)
毎年大みそか開催でTBSで生中継され、かつては視聴率50%を越える人気番組だったレコ大だが、一昨年は過去最低の10.0%を記録。昨年、30日開催にすると、視聴率が17.0%と、7%もアップした。
「あれでクビの皮一枚つながりましたが、昨年も10%を切るようなら区切りの来年50回での打ち切りの話もあったほど。今年が正念場です」(TBS関係者)
今年は、看板であるはずのドラマがことごとくコケまくったTBSだが、どうやら、その弊害がレコ大にも出そうだという。
「自局のドラマや、番組のテーマをレコ大の歌手が歌ってくれるのが理想。ところが、ドラマがヒットしないせいで、主題歌の方もさっぱり。他局のドラマの主題歌を歌われることになってしまったんです」(同)
たしかに、コブクロの「蕾」はフジテレビ系ドラマ「東京タワー」、EXILEの「時の描方〜トキノカケラ〜」はやはりフジのドラマ「山おんな壁おんな」、大塚愛の「PEACH」もフジの「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」の主題歌。TBSに縁のある曲は皆無だ。
「うちの局はドラマ部門の立て直しが急務。とはいえ、1月のラインナップをみても、クビをかしげたくなるようなキャスティングが多く、来年以降もレコ大が続く限りは他局のドラマの主題歌が歌い続けられることになりそうです」(同)
昨年の視聴率アップでそれなりに勢いの出たレコ大だが、今年の視聴率はさほど期待できないようだ。
「ノミネートされている歌手に全く目新しさがない。それに、大賞が予想しやすいのは例年通り。視聴率が昨年を上回る期待はできず、またまたレコ大“不要論”が出そう」(音楽ライター)
今年はさらなる視聴率のアップのための“サプライズ”を期待したいものだ。