木下は06年に渋谷でスカウトされ芸能界入りし、「07年三愛水着イメージガール」に選ばれる。はじめは、グラビアを中心に活躍していたが、フジテレビ系バラエティー番組「クイズ!ヘキサゴンII」の準レギュラーに起用され、珍回答を連発。“おバカキャラ”でブレークした。
「同じ事務所の先輩が若槻千夏ですが、若槻は事務所とギャラで揉め芸能界追放状態。“ポスト若槻”として期待されています」(芸能プロ関係者)
若槻といえばバラエティーなどでかつてモー娘。のオーディションを受けたことを公言していたが、木下も新メンバーの座をつかむ一歩手前だったという。
「木下は中学生の時の01年の第5期メンバーオーディションに応募しました。約2万6000人の中から最終選考進出の9人が参加した合宿に残ったんです」(テレビ関係者)
合宿の模様はテレビ東京系「MUSIX!」で放送。同オーディションで合格したのは、現リーダーの高橋愛、新垣里沙、すでに脱退した小川麻琴、紺野あさ美の4人。しかし、木下を含めた落選者も芸能界で活躍しているという。
「木下のほかに芸能界入りしたのは歌手の嘉陽愛子、グラビアアイドルの西田奈津美。01年の時点では合格者の方が素質は上でしたが、今思えば、合格者はほとんど伸びてないです」(同)
モー娘。といえば、今月13日に放送された唯一のレギュラー番組であるテレビ東京系の「ハロモニ@」が視聴率0.8%と低迷。「日曜の昼で、うちの局でこれまで1%を切った番組は記憶にない。局内では打ち切りの声もありますが、所属事務所との関係でなかなかそうもいかない」(テレ東関係者)というだけに、もし木下が入っていれば“起爆剤”になりそうだったが…。
「オーディションの当時、木下はかなりのヤンキーで、素のキャラを殺していたようです。もし合格していたら、ヤンキーあがりの後藤真希、藤本美貴とバトルを繰り広げたのは確実。ほかのメンバーに悪影響が出て、グループが“空中分解”していたかもしれない。モー娘。落選後、とんねるずの番組から生まれたユニット『野猿』の妹分ユニット『女猿』のオーディションでも最終選考まで残りました」(同)
そんな回り道の結果、ピンでブレーク。努力の甲斐があったというものだ。