「妖怪ウォッチ ワールド」は、スマホのGPS機能を活用して全国各地の妖怪を探索、収集するゲーム。アプリ上のサーチボタンを押せば、近くにいる妖怪を見つけることができる。妖怪とのバトルはセミオート形式で、それほど難しい操作はない。バトルに勝利すると妖怪が友達になってくれる可能性もあり、そのワクワク感と育成の楽しさが最大の魅力と言える。
「ポケモンGO」と差別化する要素として、自分の妖怪が別のユーザーに“憑依する”機能を搭載している。これによって、自分が足を運ぶことなく地方の“ご当地妖怪”をゲットできる可能性もある。本作では、アニメやゲーム本編に現れない“新妖怪”も登場するため、ますますユーザーの期待は膨らむことだろう。
ガンホー・森下一喜社長は「社内でも相当ザワついていた」と、自社の社員にさえ極秘にしていたプロジェクトだったことを明かし、レベルファイブ・日野晃博社長は「やっとこの日が来た」と満足げな表情を浮かべた。
また、この日は本作のプロモーションムービーとCMも上映。主人公を演じる坂口健太郎が、スマホで妖怪たちを集める日々を追ったストーリーだった。ある時は渋谷の路上、ある時は山登り。またある時は、友達の妖怪・じんめん犬を他のユーザーに憑依させて沖縄の海へ。翌朝、坂口が目覚めるとアパートの前に、たくさんの妖怪たちを引き連れたじんめん犬の姿がある。そこで、「おかえり」と安堵する坂口の表情が印象的な映像だった。
これを見終えた坂口は、「ワクワクした気分で撮影しました」と振り返り、自身が本作をプレイするなら「沖縄がいい」と明言。「あったかい国だから(妖怪の動きが遅そうで)捕まえやすそう」と発言し会場の笑いを誘った。また、どんな妖怪がいてほしいか尋ねられると「僕は寝つきが悪いので、すっと眠らせてくれるような妖怪がいい」と提案。添い寝する妖怪“ソイーネ”が制作される可能性も浮上した。
ゲームアプリのCMソングには、人気ロックバンド・BUMP OF CHICKENの「望遠のマーチ」が使われており、期間限定のチュートリアル動画には人気YouTuberのHIKAKINが参加。その他、ファミリーマートやNTTドコモなどとのコラボレーションも予定されており、これ以上なく豪華なスタートを切っている。
「妖怪ウォッチ ワールド」は、「ポケモンGO」を超えるブームを巻き起こすのだろうか。「パズル&ドラゴンズ」とのコラボレーションも控えており、今後の動きにも目が離せない。