都内の賃貸アパートで暮らす、あるうさぎの飼い主は、もともと猫派だったものの、今はすっかりうさぎの魅力にはまっているという。
「もともと猫を飼っていましたが、友人のところで生まれ、飼えないかと打診されたのがネザーランドドワーフと呼ばれるうさぎでした。猫との相性は心配でしたが、ゲージ越しに対面させ、時間をかけて慣れさせた結果、今では仲良しに。ゲージを開くと、近寄ってきた猫にうさぎが甘える姿も見られる。癒やされています」
もちろん、これはうまくいったケース。猫がうさぎに手を出しそうな場合、うさぎをゲージから外に出す際は絶対に目を離してはいけないという。
「うさぎは基本的に一人暮らしの方でも飼いやすい動物です。よく『さみしいと死んでしまう』と言われていますがそんなこともなく、チモシーと呼ばれる牧草と新鮮な水を用意しておけばきちんとお留守番することができます。世話は1日に1回、トイレとケージの中に散らばった牧草や抜け毛などを掃除するのと、1日2回、20グラムほどドライフードを与える程度です。あとはかじるためのおもちゃを与えれば、うさぎのストレスも回避できます」
ネザーランドドワーフは非常になつきやすく、名前を呼ぶと寄ってきて鳴いたり、なでてもらおうと甘えるという。また、個体差はあるものの基本的にトイレを教える必要がなく、自然とトイレで排せつするようになるとか。また、うさぎには不快な体臭がなく、ふんも臭わない。たとえワンルームの一人暮らしでも臭いに悩まされることはまずないという。
「家では基本的に放し飼いにしています。かじられると困るようなものは地面に置かないようにしているので、自然と部屋が片付くのもうさぎを飼うことのメリットかもしれません(笑)。うさぎを飼うにあたって難しいことは何一つなく、むしろいいことしかない。うさぎのペットとしての需要がもっと広まればいいと思っています」
一人暮らしのさみしさを癒やしてくれるうさぎ。今後、うさぎブームは広がり続けるかもしれない。