警視庁三鷹署は12月19日までに、JRの電車の内で喫煙した上、注意した駅員の胸ぐらをつかむなどの暴行を加えたとして、会社員の男(51=東京都日野市豊田)を、暴行の疑いで逮捕した。
さらに、男は駅員に暴行をはたらく直前に、線路に下りて、電車の運行を妨げたため、同署は威力業務妨害容疑でも追送検した。
逮捕容疑は、4日午後2時15分頃、JR中央線・三鷹駅(東京都三鷹市下連雀)のホームで、喫煙を注意した男性駅員(44)に対し、後ろから肩をぶつけたり、胸ぐらをつかむなどの暴行をした疑い。
同署によると、男は夜勤明けで酒に酔っており、帰宅する途中の電車のなかでタバコを吸った。それを目撃していた乗客が同駅で駅員に通報。駆け付けた駅員が電車から降ろした。
すると、男は乗っていた電車が同駅を出発した後、線路に下りて、両手を広げて運行を妨害した。駅員が非常停止ボタンを押して、ベルが鳴ったため、ホーム上に戻った。
そして、事務室に連行される途中に、駅員の襟首や胸ぐらをつかむなどの暴行を加えた。幸い、駅員にケガはなかった。
線路に下りた際、非常停止ボタンが押されたため、電車の運行が最大8分遅れる事態となってしまった。
男は「駅員とトラブルになったのは間違いない」と話しているという。
それにしても、迷惑極まりない話。酔っ払っているからといって、電車内で喫煙していいわけがなく、ましてや電車の運行を妨げるなど論外の行為だ。
(蔵元英二)