パリのカフェ内で起きた一件から、ガリアーノ自身のシグニチャーブランドでも取締役会が開かれ、解雇という結論に至った。
『ガリアーノ』の事業91パーセントを有する『クリスチャン・ディオール』社は、現在、同事業の買収に興味を持つ数々の会社からアプローチを受けている。現在ガリアーノのブランドでは所属デザインチームが新コレクションの制作を任され、すでに来年の初春コレクションに取り掛かっている。
先日行なわれたパリ・ファッション・ウィークでの『ジョン・ガリアーノ』ショーは、事件の影響で開催直前に中止となった。ごく少数の編集者とバイヤーに向けてコレクションを発表したが、ガリアーノ本人は不在だった。
このイベントの後アメリカ内のリハビリ施設入りしたガリアーノ、行為についての声明文を出していた。
「反ユダヤ主義と人種差別は我々の社会には存在しません。私の言動によって気分を害させたことを素直に謝罪します」「私は自分の外見と服装に対して暴力的な批判を受け、言葉で侮辱された上に、ある人物が椅子で私に殴りかかってきた際、その行動を正当化する標的にされたのです」「これらの理由により、私は名誉毀損と私への脅迫に対する訴訟手続きを進めています」