問題の舞台となったのは、警視庁綾瀬署の地域課だ。同庁によると、今年、同課の男性巡査部長が交番で勤務中に、訪ねてきた同課の女性警察官と、あろうことかキスをするなどした。
さらに、同課の別の男性巡査が同じ女性警察官と、交番でキスをしたり、体を触ったりした上、酒に酔っていたため、交番に“お泊り”させた。
この2件については、女性警察官も同意の上での行為で、いずれも交番勤務が1人態勢になる時間帯だった。
また、同署安全課の男性警部補が、飲食店で同じ女性警察官の体を触るなどのセクハラ行為をはたらいた。
これに関しては、女性警察官はイヤだったようで、監察官室にセクハラ被害を相談。調査をしたところ、一連の交番での不適切な行為もばれてしまったのだ。
この事態を受け、同庁は当該4人の男女警察官を内規に従い、処分したが公表していなかった。その理由について、同庁は「懲戒処分に当たらないため」としており、「行為の性質や勤務に与えた影響を総合的に勘案した」として、懲戒処分にはしなかったという。
同庁の森元良幸警務部参事官は「職員らの不見識な行状について厳正に対処した。再発防止に努める」とコメントした。
昨今、夜間に警察官が不在となっている交番が多い。ちゃんと、パトロールしているならいいが、さすがに交番内でいかがわしい行為をしたとなると、許されるものではない。
(蔵元英二)