報道をまとめると、5年連続となった同キャンペーンでは同局系で嵐の出演番組を大量放送。1月3日の「VS嵐2016賀正 新春豪華2本立てSP」、同番組に続けて放送される、二宮和也主演の新春ドラマスペシャル「坊っちゃん」など、総放送時間は28時間45分。キャンペーン5年目の今回は昨年の24時間24分を上回る最大規模となる。
今回のキャンペーンのコンセプトは「つながる」。それに絡め、松本潤は「初めて、嵐5人だけのグループメールができたんですよ。電話番号しか知らない人もいたんですけど、5人だけで連絡取ったり、写真送り合ったりしてますよ」と明かしたが、関係各所からは「やや“ピント外れ”のキャンペーンなのでは」との声があがっているという。
「フジといえば、かつて“視聴率王”を欲しいままにしたのがウソのような低迷ぶり。打開するためには、大胆なリニューアルも必要なはず。年末年始だと、大晦日番組を強化して高視聴率を狙うべきだが、年末年始の“顔”のはずの嵐は裏番組のNHK・紅白歌合戦に出場。今年は6年ぶりに嵐が司会をするジャニーズ事務所のカウントダウンコンサートを中継するが、それも年明けにかけてのこと。視聴率低迷打開の第一歩として、大晦日をもっと強化すべきでは」(テレビ関係者)
今年の大晦日、おそらく、フジテレビの目玉となりそうなのが、格闘技イベント「RIZIN」の中継。すでに決定しているカードは、03年に実現し、TBSでの放送が43.0%の瞬間最高視聴率を記録した元横綱・曙VSボブ・サップの再戦などだが、「全体的な格闘技ファンが減っている。かつての“格闘技バブル”のころのような高視聴率は期待できないだろう」(興行関係者)
ここぞの場面で嵐を起用できないのが、なんとも厳しいところだ。