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全国の喫煙者率がついに20%割れ

 喫煙可能な場所が極端に減り、4月の消費税増税によるたばこの値上げなどで、喫煙者を取り巻く環境は厳しいが、全国の喫煙者率がついに20%を割った。

 日本たばこ産業(JT)は、今年5月に実施した「全国たばこ喫煙者率調査」の結果を発表した。同調査は全国の成年男女約3万2000人に郵送依頼で行い、そのうち60.5%にあたる1万9420人から回答が得られた。

 その結果、喫煙者率は19.7%(前年比1.2%減)で、65年に調査を開始して以来、初めて20%を割った。喫煙者率は66年の49.4%をピークに、19年連続で減少している。喫煙者率が下がったことについて、同社は「高齢化の進展、喫煙と健康に関する意識の高まり、喫煙をめぐる規制の強化や、増税・定価改定等による」と分析している。

 調査から推計される全国の喫煙人口は、2059万人(前年比136万人)。

 男女別にみると、喫煙者率は男性=30.3%(前年比1.9%減)、女性=9.8%(同0.7%減)。

 毎日吸う人の1日あたりの平均喫煙本数は、男性=19.0本、女性=15.1本。

 年代別の喫煙者率は、男性が20代=29.4%、30代=36.6%、40代=38.5%、50代=36.6%、60代以上=21.1%。女性は20代=10.0%、20代=13.0%、40代=14.8%、50代=13.1%、60代以上=5.6%となっており、やはり20代の若者のたばこ離れが顕著だ。

 地域別では、最も喫煙者率が高いのは男性では、東北(35.3%)。以下、北海道=33.5%、北陸・甲信越=31.6%、九州・沖縄=31.5%、関東=30.3%、中国=29.6%、四国=28.8%、近畿=28.4%、東海=27.1%の順。女性では北海道(17.2%)の喫煙者率がいちばん高く、以下、東北=11.4%、関東=11.1%、九州・沖縄=9.4%、北陸・甲信越=9.3%、近畿=9.0%、東海=7.8%、四国=7.7%、中国=4.4%の順。統計上は男女とも、北海道、東北の寒冷地の人の喫煙率が高くなっている。

 今後、喫煙者率のさらなる減少が予想されるが、喫煙者と非喫煙者がよりよく共存できる社会を目指してほしいものだ。
(蔵元英二)

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