「絆やつながりをテーマにしたので、家族で力を合わせて走るのがいいのではないかという理由で決めたようです。しかし決定のプロセスには紆余曲折がありました」(テレビ局関係者)
ネットを見る限り「猫ひろしを走らせろ」という書き込みが多く、一番盛り上がるのは「オリンピックではダメだが、リベンジで猫が走る」というシナリオを大衆は望んでいたようだ。
「ところが、猫ひろしは『まだ次のオリンピックを諦めていない』という理由でオファーがNG。スギちゃんは忙しすぎてダメ、一時期『ローラはどうだろうか』という声も出たが、昨年の大震災を振り返るという番組構成にマッチングしないと流れた。まさにブッキングが迷走を重ねたのです」(スポーツ紙記者)
いま一つ、ランナーをやりたがるタレントが少ないようだ。ギャラは100万円ともいわれているが、なぜだろうか。
「出演者もそうだと思いますが、『24時間テレビ』のチャリティーランナーになると、ふだんは大したことをしていないのに、逸話をひねり出して急にいい人を演出したり、苦労人ぽい側面を出さなくてはいけないので、トライした本人が偽善的だと落ち込むのだそうです。有吉弘行が復活したときに楽屋のオフレコ話で『走れば、そこである程度、タレント生命が終わると思う』と話したというが、実際エド・はるみなどは仕事が激減した感がある。視聴者から見て『燃え尽きた』という感じがするのかもしれません」(同)
愛は地球を救うが、ランナーのタレント生活は、決して走ることで救われない。