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那須川天心、内藤を返り討ちも「3年間ありがとう」に涙。「次はメイウェザー倒す!」

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那須川天心

RISEクリエーション
『RISE129』
▽17日 東京・両国国技館

 「内藤選手、ありがとうございました。内藤選手は試合が終わって話して『3年間ありがとう』って言われて…。(涙声になり)自分をずっと思ってくれていたんだなと。でもしっかり勝って良かったです。3年間僕を追いかけてくれた内藤選手、ありがとうございました」

 “神童”那須川天心は、3年越しのリベンジに燃えていた内藤大樹と対戦。終始圧倒し1R1分59秒、KO勝ちで返り討ちにした。試合後、マイクを持った天心は泣きながら内藤へ感謝の気持ちを述べた。

 「この試合に向けていろいろあって、しっかりクリアすることができました。これもみなさんのおかげです。知っていると思いますが年末、自分はメイウェザー選手と戦います。明日からはメイウェザー選手を倒すために、絶対に倒すために、日々、練習を年末まで頑張りたいと思います。絶対に倒します!そして今年、ロッタン選手と戦って、あまりいい内容じゃなかったので、ロッタン選手、来年もう一度やりましょう」

 最後に今後の抱負を述べると、約5000人のファンからは大きな拍手と声援が送られた。試合直後のリングで年末、来年に向けたモードに切り替えられるのはさすがである。

 関係者の話によると、「ほぼないだろう」と思っていた天心にフロイド・メイウェザー戦が再び決定したという報が知らされたのは、大会前日の計量時だったそう。内藤戦に向けて集中していた天心は思わず「何でこのタイミングなの」と漏らしたという。

 彼の涙は、メイウェザー戦をめぐるゴタゴタ劇に巻き込まれたことも関係しているのだろう。天心はロッタンとともに、来年開催される『RISE WORLD SERIES 2019』の57〜58kgトーナメントへの出場が決定した。今年激戦を繰り広げたスアキムや、この日の大会でRISEフェザー級王者の工藤政英を破った志朗も出場する。ロッタンやスアキムとの再戦が組まれる可能性はある。

 「どれだけ実績を積んでも、どれだけ格闘技をやってもたどり着かない選手と、このタイミングで戦えるのは運を持っていると思う。日本人が誰も戦っていないのに自分が戦えるので、ナメられているかもしれないけれど日本代表として挑みます。リングに上げてしまえば勝ちですから。自分はエキシビションというの(気持ち)はないので、KOします」

 3分3R、キックは一切認められないというルールについても「きょう初めて知った」という天心だが、「強いやつとはやる」という那須川親子のスタンスがブレることはない。天心なら必ずや爪痕を残してくれるはずだ。

 もう振り回される必要はない。今の環境を楽しみながら、メイウェザー対策に励んでもらいたい。

取材・文・写真 / どら増田

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