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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(7/27福島・7/27中京)

 先週ピックアップした2頭。福島デビューの注目馬・マイティーハニーは、まずまずのスタートを切ると内枠ということもありポジションを取りに行く。1コーナーでは内枠の利で先頭に立つがややかかり気味。一度グッと手綱を引いて3番手まで下げたが、チグハグなレースになってしまいスタミナを消耗。4コーナーで一旦盛り返したが、さすがにそれ以上の脚はなく踏ん張るのが精一杯。6着に敗れはしたが、随所に幼さを見せ、チグハグな競馬になった割には良く粘った。競馬を覚えてくれば面白い存在になりそう。所変わって中京デビューの注目馬・ルアンジュは、出遅れたもののすぐに盛り返し4、5番手の位置取り。3コーナーからじわじわと上がっていき、直線入り口では早くも2番手へ上がる。追い出されると内へもたれて追い辛くなるが、それでもスッと伸びて1着。気性的に少し難しいところがありそうで、混戦になった時に不安が残るが、まともに追えなくてもこれだけの脚が使えるのだから能力は高い。気性が良い方に向けば今後が楽しみな1頭。

 今週の福島デビューの注目馬は、7月27日(日)第5R芝1800m戦に出走予定のエッケザックス。馬名の由来は「北欧神話に登場する剣」。牡、鹿毛、2012年5月9日生。美浦・鹿戸雄一厩舎。父デュランダル、母リーチマイハーバー、母父Boston Harbor。生産は千歳市・社台ファーム、馬主は社台レースホース。愛馬会法人・社台サラブレッドクラブの募集馬で総額3600万円。全兄には中央で全5勝を挙げ、11年アーネストリーが勝ったオールカマー(GII)で3着に入ったカリバーンや、半姉には芝の中距離戦で4勝を挙げ、12年ジェンティルドンナが勝った秋華賞(GI)で4着に入ったブリッジクライム(父ゼンノロブロイ)がいる。コンパクトな馬体をしているが、胸前は厚く、肩から上腕の筋肉は立派なもの。トモには良質な筋肉が付いており、キレ味鋭い末脚を発揮しそうだ。蹄には厚みがあり、馬場が渋っても力を発揮出来るタイプだろう。なお、鞍上には横山典弘騎手を予定している。

 中京デビューの注目馬は、7月27日(日)第5R芝1400m戦に出走予定のロープアドープ。馬名の由来は「モハメドアリがキンシャサでジョージフォアマンを破った時の戦法」。牡、青鹿毛、2012年5月23日生。栗東・白井寿昭厩舎。父キンシャサノキセキ、母フィールソーナイス、母父アーミジャー。生産は浦河町・日進牧場、馬主はヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン。愛馬会法人・ユニオンオーナーズクラブの募集馬で総額1700万円。半兄には全6勝を挙げ、06年京阪杯(GIII)を勝ったアンバージャック(父パラダイスクリーク)がいる。好馬体の持ち主。繋ぎは短いが、一見するとこれぞ短距離馬というかたちではなく、頸、胴ともにそこそこの長さがあり、フットワークの大きな走りから1800mくらいまではやれそうだ。キレで勝負するタイプではなく、大きなフットワークを活かしグイグイ伸びて来るタイプだろう。なお、鞍上には川須栄彦騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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