有力各馬は一長一短あり、一筋縄ではいかない。その中で、狙って面白いのはシンゲン。
とりわけ、東京千八はエプソムC(09年)を含む3戦3勝と、最も得意な条件でこれはアドバンテージ。持ちタイムも1分45秒5(エプソムC)と優秀だ。
前走の宝塚記念はアーネストリーのレコードの前に12着と惨敗を喫しているが、休み明けで12キロ減の数字が示す通り、本来のデキには程遠い状態だっただけに参考外。
本来、久々は苦にしないタイプで鉄砲実績もある。約10か月の間のブランクをものともせず、グランプリ馬ドリームジャーニーに快勝した昨年のオールカマーは真骨頂。
まして、今回は6勝を挙げる自分の庭同然の東京コースが舞台だけに、オールカマーの再現シーンは十分だ。
◎9シンゲン
○8ダークシャドウ
▲2シルポート
△6アクシオン、7リアルインパクト
☆東京9R「六社特別」(芝1600メートル)
〈2421〉と、センス抜群のエーシンミズーリに期待。
圧巻は前走のあやめ賞。メンバー最速の鬼脚を爆発させ、2着ウアジェットを0秒4差突き放し子供扱いだから驚きだ。闘ってきたメンバーはすべて千万以上の条件に出世しており、中味も濃い。
目標レースだけにもちろん、仕上げに抜かりはない。坂路とコースを併用した豊富なケイコ量を積み、態勢は整っている。
◎7エーシンミズーリ
○3ゴーハンティング
▲4タイキパーシヴァル
△5レインスティック、6プリンセスメモリー
☆東京10R「テレビ静岡賞」(ダ1400メートル)
前走のひかり賞でこのクラスを快勝している、ロンギングスターの実力を信頼したい。
そのひかり賞を含む全4勝を東京で挙げている、メンバー屈指のコース巧者でもある。人気のエアウルフには昨秋の多摩川特別で対決し、完勝(0秒2差)している。
千四は3走前の2回阪神競馬「陽春S」6着1回だけだが、完全に守備範囲。まして、得意の東京コースなら全く心配無用だ。
ここまで豊富なケイコ量を消化し、九分通り出走態勢は整ったと判断でき、久々でも期待できる。
◎12ロンギングスター
○2エアウルフ
▲13ザドライブ
△3サイオン、8タイセイレジェンド
☆京都「京都大賞典」(芝2400メートル)
優勝の最短距離に立つのは、総合力で一歩リードするローズキングダム。
宝塚記念4着以来、約3か月半ぶりの実戦だが、仕上がりの速いタイプで久々の不安は感じない。昨年のジャパンCに続く勝ち星をゲットし、天皇賞・秋へ名乗りをあげる。
◎7ローズキングダム
○3ジャガーメイル
▲6マイネルキッツ
△1フォゲッタブル、8ビートブラック
☆京都10R「平城京ステークス」(ダ1800メートル)
春にこのクラスを圧勝(0秒5差)している、実力馬のサンライズモールで今度こそ。
前走のオークランドRCT3着は、休み明けと、トップハンデ58キロが響いたもの。1度使われた効果は絶大で、上積みは大きい。定量57キロだし負けることは許されない。
◎14サンライズモール
○3アドマイヤテンクウ
▲6プリンセスペスカ
△2ブルロック、5ヒラボクキング
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。