桜花賞以来、勝ち星がありませんが、GIを除けば大崩れなく活躍してきました。440キロ台とどちらかといえば小柄な牝馬。早熟では? との声も聞こえてきますが、私はまだ燃え尽きていないと信じています。それを証拠に前々走の阪神牝馬Sは、ただ一頭57キロを背負って5着。馬群を割って伸びてきた勝負根性を見る限り、その闘志に陰りはありません。
16着に終わったヴィクトリアMにしても、このときの東京は内を回った先行馬が残る馬場。17番枠発走から後方追走では、届かなくても仕方ありません。
前走後は社台ファームで調整され、ここまで順調にくることができました。1週前、最終追い切りともに軽快な動きを披露しており、力を出せる仕上がりです。札幌コースは初勝利を挙げているほか、昨夏のクイーンSでも2着があり相性は抜群。フレンチデピュティの産駒らしく力の要る洋芝は得意としています。手ごろなハンデ55キロに収まったここは、身上の切れ味をいかんなく発揮してくれるはずです。