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映画「本能寺ホテル」出演者リレーインタビュー 第1回 風間杜夫

 テレビに、映画に、舞台に、落語…と様々なシーンで活躍する実力派俳優、風間杜夫。映画『蒲田行進曲』の銀ちゃんこと銀四郎、ドラマ『スチュワーデス物語』(TBS系)の村沢教官役で一躍、お茶の間の人気者となってから30年以上が経った今も、その存在感は衰えることなく、今なお精力的に活動中だ。
 そんな風間の最新の出演作が、綾瀬はるか・堤真一がW主演を務める新春公開の映画『本能寺ホテル』。戦国時代の本能寺に繋がってしまう不思議なホテルで、主人公・繭子(綾瀬)とも頻繁に絡むホテル支配人の役を務めた風間に、映画の見所や、これまでの役者人生を振り返ってもらった。

 ――今回、風間さんが演じられたのは、謎めいた寡黙なホテル支配人という役どころでしたが、演じてみていかがでしたか?

 風間 僕は名前もない役なんですけど(笑)、どこか謎めいている、演じていて面白いキャラクターでした。映画自体も、非常に示唆に富んでいましてね。勤めていた会社が倒産して、次にやりたいことが見つからないから、彼のところに永久就職しちゃおうなんて考えていた主人公の繭子が、戦国時代にタイムスリップを繰り返す中で自覚的に生きていく決意をするという、その過程も説得力があったし。それから堤真一くんの演じた信長も素敵でしたね。子供から大人まで楽しめる、大変いい映画に仕上がったんじゃないかと思います。

 ――作中では、綾瀬さんとの絡みがほとんどでしたが、カメラの回っていないところでは、どんな交流があったんですか?

 風間 残念なことに、それほどお話しする機会はなかったんですよ。僕は以前、『八重の桜』でちょっとだけ共演したことがあり、今回が二度目の共演でしたが、なんていうんだろう、彼女は天然というか穏やかというか、僕はすっかりファンになりましたね。

 ――綾瀬さんは週刊実話の読者層にも、すごく人気がありますからね。オジサン受けがいいので。

 風間 そうでしょうね。控室で、堤くんが綾瀬さんを前にして、『キミが結婚したら、相手は飽きないだろうな。先輩、どう思います?』って言うから、『いや、飽きないよ。このコは』。『だけど、鷹揚な人じゃないと彼女の天然ぶりには参ってしまうかもしれないよな。そうでしょ? 先輩』『いや、俺は全然、問題ない』なんてやり取りをしてたんですけど(笑)。ホントに(綾瀬さんは)自然体で好感の持てる女性ですよ。

 ――作中では、ある条件を満たすことでエレベーターを通じて戦国時代にタイムスリップを繰り返す繭子を見て、支配人もタイムスリップを試そうとするシーンが出てきます。現実世界で、もし風間さんが同じことを試せる状況があったとしたら、どうしますか?

 風間 いやぁ…僕なら、すぐエレベーターを閉じて外に降りますね。怖いから、その先の世界に足は踏み入れないだろうし、『夢だったってことにしよう』って言い聞かせるでしょうね。僕は結構、臆病なんですよ。ちょっと前、スキューバダイビングにハマってたんですけど、そこでも早く海から出たがるほうで。というのも、早く海面から顔上げて、安心したいんですよね。大丈夫、まだ世界があるっていう(笑)。

 ――長い間、潜ってるのが不安になっちゃうんですね。

 風間 不安になっちゃいますね。だから絶対、僕はエレベーターを閉じて外に降りますよ。

 ――風間さんは、67歳になった今も一人芝居だったり、落語だったり、常にいろんなことをやり続けています。その原動力というかエネルギーは、どこから来るんですか?

 風間 うーん…おかげさまで元気なんですよね。酒は毎晩だし、煙草も吸いますし、健康面でも特に何かを気遣ってるわけじゃないですし。ただ、僕はサウナが好きなんですよ。地方に行っても絶対サウナのあるホテルに泊まるし、自宅にもサウナがあるんですけど、とにかく朝、サウナで酒を抜くっていう(笑)。これがいいんですよ。体の中の水を入れ替えるんですね、毎朝。

 ――なるほど。確かに、それは理にかなってそうですね。

 風間 だから肌は綺麗なんですよ、僕は(笑)。それは冗談ですけど、酒も煙草もバクチもやめるつもりはないですから、そういう意味では僕の健康の秘訣はサウナかもしれないですね。あとは大ざっぱに言っちゃうと、ストレスを溜めないことじゃないですか」

 ――若い頃からストレスは溜めないほうですか?

 風間 いや、若い頃は酒飲んでみんなでワイワイやることで発散してましたけど、僕の場合は、勝とうが負けようが、麻雀打ってればご機嫌でしたから。

 ――風間さんの麻雀の強さは有名ですもんね。

 風間 麻雀歴は高校1年のときからですからね。僕の中での優先順位は、麻雀、酒、女なんですよ。さすがにもう朝まで打つことはなくなったけど、その分、今は飲みながら麻雀ですから効率がいいんですよね(笑)。

映画『本能寺ホテル』 2017年1月14日(土)全国東宝系公開
監督◎鈴木雅之
出演◎綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行、田口浩正、高嶋政宏、近藤正臣、風間杜夫

風間杜夫
1949年、東京都出身。8歳で児童劇団に入り、すぐに子役として頭角を現す。映画『蒲田行進曲』('82年)、ドラマ『スチュワーデス物語』('83年)で人気俳優となり、以降も第一線で活躍を続けている。芸能界きっての雀士でもある。

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