街を歩いている人の半分以上が上手に歩けていないのが現状です。
多くの先生が正しいウォーキングやランニングフォームについて本やサイトで紹介しています。ぞれぞれの考え方があるのでご自分の意図にあった理論を選ばれたらいいでしょう。
ここでの正しいウォーキングとは、効率よく走るためのステップ1と考えましょう。ケガをしないためにも、運動効率の面から考えても、つま先は進行方向に真っ直ぐ向け、2本の軸でウォーキング・ランニングすることが大切です。骨盤から2本足が始まっているので、その幅で常に右足は右足の前、左足は左足の前にくるようにします。1軸とは、モデルウォーキングのような歩き方です。道路の白線の端と端を歩くのが2軸、白線上で歩くことを1軸と表現するとわかりやすいでしょうか。足跡を見ると、右足、左足が平行になっていることがベストです。
100mのトップ選手では1本軸で走っている選手は1%もいないでしょう。40数歩で100mを走りきる彼らの1歩に対する感覚はマラソン選手とはケタ違いです。1歩のミスが勝敗分ける100m選手こそ、最も効率の良い動きなのです。
ケガの面から考えても、足がブレやすくなる1軸よりも2軸の方が安定し足首、膝の負担が少なくなります。私は、3000人以上のフォームをスーパースローカメラでチェックしてきましたが、1軸の方は、足の外側の筋肉が引っ張られ膝の横に痛みが出たり、O脚になりやすい傾向もあります。
次に注意することは、オヘソの下に力を入れる感覚で背筋を伸ばすことです。キレイな姿勢を保つことは、見た目的にも内臓の働きにも重要です。腕などは自然に振るだけで良いでしょう。女性はヒールなど履いて歩いた時に、地面に着いた方の膝が曲がらないで歩けるように心がけると自然に良い歩き方になっていくでしょう。
これから暑くなる季節ですから、ウォーキングをされる方は、次のことに気をつけましょう。
◎無理せず苦しくなったら止まる。
◎炎天下は避ける。
◎水分補給はこまめに十分していく。
以上のようなことに気をつけ、まずはウォーキングから始めてみましょう!
【Air Run TOKYO】監修・ランニングアカデミー
次回は、『シューズの選び方』
写真は、【Air Run TOKYO】ヘッドコーチの西田隆維