この年代ですでに活躍中の女優は結構いる。「三井のリハウス」のCMで有名になった夏帆は今年前半だけで「うた魂♪」など主演級の映画3本控えており、今年最初のクールの連ドラ「4姉妹探偵団」(テレ朝系)にも出演。同クールのドラマではU-19女優が次々と主演に起用されており、成海璃子が「ハチミツとクローバー」(フジ系)、南沢奈央が「栞と紙魚子の怪奇事件簿」(日テレ深夜)、AKB48のメンバーである前田敦子も「栞と紙魚子の怪奇事件簿」に出演。2月に4夜連続でオンエアされた「一瞬の風になれ」(フジ系)では福田沙紀がヒロインを務め、同ドラマにはすでに映画出演の多い谷村美月も起用されている。また昨年「ライフ」(フジ系)の主演を務めた北乃きいも同じU-19の注目株だ。
昨年は新垣結衣、堀北真希が脚光を浴びたわけだが、早くもさらに若い世代が活躍。それだけ世代交代が激しいとも言えるだろう。
その背景には、“邦画バブル”ともいわれた日本映画ブームがあり、若手女優の主演映画が増えたことが大きいと同誌では解説。ドラマでも、10代の視聴者を獲得するために若手女優の起用が増えているという。
宮崎あおい、多部美華子ら、89年以前生まれの女優の多くはすでにヒロインを経験済み。そのため、より新鮮なキャスティングを狙う作り手側の思惑もあって、90年代生まれの女優が次々と起用されるというのだ。
またこの年代は、中学生のころにはデビューし、演技力もあるため即戦力として使えるというのもポイント。彼女らはデビュー当時から演技がメーンだったことが特色で、各所属事務所も10代でピークを迎える育て方はせず、長期的視野で女優として育てているそうだ。これはちょうど昨年、ブレークした新垣結衣、榮倉奈々が雑誌モデル出身だったのとは対照的と言えるだろう。
さて、今年大きく飛躍するのは誰か?