同社広報課運営アカウントは8日、ツイッターを更新。同社から2013年以降に出版された“せかいめいさくアニメえほん”シリーズの『シンデレラ』『にんぎょひめ』『しらゆきひめ』などの絵本の表紙を並べた画像をアップした上で、「絵本萌え絵論争が囂しいですが、弊社の『せかいめいさくアニメえほん』は作家さんたちに『萌え絵を描いてください』とお願いしたものではなく『子ども自身が飛びつく絵を』という発注のため『なぜ萌え絵にしたのか』としきりと質問され困惑、担当者も何度説明しても理解してもらえず苦慮しています」と現状を説明した。
さらに、同社は「萌え絵も出版人としては『萌えさせよう』という意思で描かれたなら立派な作品だと考えます」とした上で、「その点でいうとこのシリーズの作家さんは『子どもが喜ぶ絵を』という意図を見事達成されました」とツイート。また、今の子たちに向けて電子書籍での販売もしているとし、「ていうか、上北ふたご先生の作品は最高だろ。この絵本を見て、これ以上言うことがあるでしょうか?」
“萌え絵”を巡っては、先月もNHKの特設サイト『ノーベル賞まるわかり授業』の解説にバーチャルユーチューバー『キズナアイ』が採用され、一部から「性的に強調されたキャラをNHKで使うべきではない」「性的表現が過ぎる」とクレームが来るなどして騒動に。、また、同社の“せかいめいさくアニメえほん”については、10月30日放送の情報バラエティ番組『スッキリ』(日本テレビ系)で「子供向けの本に萌えイラストはあり?」という議題で紹介され、物議を醸していた。
そのため、今回の同社のツイートに対しては、「萌え絵じゃなくてこの絵はいまの子どものトレンドなんだろうな」「時代によって絵柄が変わっていくのは当然」「『萌え絵』なんて一部の大人の主観でしかないし、子どもはこういう絵好きだと思う」という肯定的な声が多く集まっていた。
出版社まで巻き込む騒動に発展したこの“萌え絵論争”だが、このツイートで騒動が落ち着くことを願う。
記事内の引用について
河出書房新社公式ツイッターより https://twitter.com/Kawade_shobo