2018年はメインスポンサーであった東芝の経営悪化により、CM提供企業が大幅に変わった。番組史上初のデータ放送も実施されるなど、変わらない作風ながらも地味に進化してきた『サザエさん』だが、2019年には、さらなる進化が見られるのではないかと噂されている。
まず噂されるのが、50周年を記念したサザエさんの特別番組である。あまり大々的ではないが、メモリアルイヤーになるとスペシャル版を制作・放送することがある。1989年の20周年時には1時間スペシャルが、2009年の40周年には実写版含めて2時間30分のスペシャル、さらに45周年時となった2013年には同じく実写版含めて2時間30分のスペシャルが制作された。
そのため、今年50周年も2時間以上のスペシャル版が制作されるのではないかと噂されており今から注目されている。今年1月6日の放送は1時間スペシャルだ。10月にはさらなる「拡大」も期待できるだろう。
一方、『サザエさん』には心配事もあるという。1969年の放送開始から現在まで、変わらずにキャラクターを演じ続けているのはサザエさん役の加藤みどりと、タラちゃん役の貴家堂子のみであり、加藤は今年で80歳、貴家も78歳となる。特に2010年以降はキャストの高齢化が目立ち、放送開始当初から波平を演じ続けていた永井一郎さんは2014年に急死。翌2015年には同じくフネ役を務めていた麻生美代子さんが降板(2018年に死去)するなど、暗い話題も続いている。
そのためか、最近では50周年という節目を迎えるにあたり「高齢キャストの勇退」「世代交代」などがあるのでは、という噂もある。
2013年9月には、ギネスワールドレコーズ社より「史上最も長く放映されているテレビアニメ番組」として認められたサザエさん。すでに前人未到の域に達しているだけに、どのような形で50周年を迎えるのか注目される。