栃木県警佐野署は2月2日、夜道を歩いていた女子高生(当時17歳)に、自身の下半身を露出したとして、公然わいせつの疑いで、同県足利市消防本部の男性消防士(24=同県佐野市寺中町)を逮捕した。
逮捕容疑は、昨年10月21日午後6時25分頃、佐野市内の路上で帰宅途中だった女子高生に下半身を露出した疑い。
同署によると、同市内では同様の事件が相次いで発生し、県警が捜査していたが、今年1月、捜査員がこの消防士を職務質問した際、その場では関与を否定していた。しかし、さすがに逃げ切れないと思ったのか、2月1日、1人で同署に出頭した。
事件当日、消防士は非番で、調べに対し、「やったことは間違いない。弁解することは何もありません」と容疑を認めている。
昨年5月以降、同市内では10代女性を狙った同様の公然わいせつ事件が、この他にも8件起きている。消防士は「他にもやった」と話しており、県警では関連を調べている。
路上で男が女性に下半身を露出する事件は決して少なくはないが、容疑者が消防士となると、事は穏やかではない。
本来、市民の安全を守るべき消防士が、まだいたいけない少女を恐怖におとしめるなど言語道断の行為。
たとえ、そのような欲求があったとしても、その立場を考えればセーブできそうなものだが、この消防士は抑制がきかなかったようだ。
(蔵元英二)