『王妃の館』は公開前から、水谷主演の人気ドラマ『相棒season13』(テレ朝系)の最終回で“相棒”役で成宮寛貴が演じる甲斐亨が犯罪者だったという衝撃のオチで“水谷離れ”が起こり、客入りが危ぶまれていた。
「水谷との不仲説が起用当初から流れていた成宮は、シリーズ13で降板することが以前から決まっていました。プロデューサーや脚本家も水谷の言いなりですからね。しかし、まさか正義を貫く刑事から一転、犯罪者として逮捕されるという展開は、誰も予想しなかった。あまりにひどい結末と水谷の冷酷さに、ファンがドン引きしてしまったのです。そのため『王妃の館』が“3年前の映画の二の舞になるのでは”と、配給元の東映関係者は頭を抱えていたのです」(テレ朝ドラマ関係者)
'12年に公開された『HOME 愛しの座敷わらし』は水谷自身が持ち込んだ企画だったが大コケ。今回の『王妃の館』もまた、水谷が浅田次郎の原作に惚れ込んで持ち込んだ企画だった。
「出資しているテレ朝も東映も『相棒』で稼がせてもらっていることから、『−座敷わらし』がコケた時は水谷の“ガス抜き”と諦めた。しかし『王妃の館』の場合はヨーロッパロケもあり制作費が10億円とも言われているだけに、赤字は許されない状況なのです」(映画関係者)
しかし、『王妃の館』の上映第一週の興行収入は約5000万円。その後も伸び悩み、トータルで2億円にも達していない。
「同時に公開された北野武監督の『龍三と7人の子分たち』は、既に観客動員数が100万人を突破し、興収も12億円を超えた。また、有村架純主演の『ビリギャル』も20億円以上の興収が見込まれている。一方の『王妃の館』は、このままだと興収が制作費の3分の1にも届かない。実際、『ビリギャル』が日を増すごとに観客動員数が増えているのに対し、『王妃の館』は平日に2、3人くらいしか入っていない上映館もある。劇場からは“早く打ち切りたい”との声が聞こえてきます」(前出・テレ朝関係者)
今回の大コケで次期『相棒』の視聴率も危ぶまれる水谷。テレビだけやっていればいいのに…。