今、ちまたでは漢字の本がちょっとしたブームなんだそうです。なかでも、「読めそうで読めない間違いやすい漢字」(出口宗和著)が、ダントツの売上1位。表紙に誤読の定番から漢検1級クラスまで、と書いてある通りページをめくるうちに、クイズ感覚でついつい引き込まれてしまいます。ワンコインでお釣りがくるのも、うれしいものです。やはり、麻生首相のように漢字が読めず、恥をかきたくない、という読者の心境があるのかもしれません。それにしても、現在、経済が低迷している中で、低迷を“ていまい”とは情けないです。
さて、土曜の中山競馬のメーンは「ジャニュアリーS」。ハンデ戦でダ1200メートル。このレースの最大のポイントは、人気のスリーアベニュー、ヒシカツリーダー、ガブリンがいずれも直線勝負の追い込み型ということ。流れが少し落ち着いた場合に、脚を余して負けるという見方もできます。
そこで、エーシンフォワードに期待。ダートは初めてになるのですが、米国産の外馬で、血統背景からダートでより持ち味が生きそうなタイプ。であれば、オープンクラスといっても、一長一短のある不安定なメンバー構成。大駆けのムードが漂ってきました。
昨年は、4戦目のアーリントンCで2着。ゴール前の叩き合いでダービー馬ディープスカイ、そしてノットアローンに先着。大収穫の一戦でした。続くNZTでも惜しい2着。実績はこのメンバーに入っても見劣りしません。むしろ、上位のものがあるとさえ思えます。
例えば、前走の京都金杯。結果は12着と散々でしたが、緩みない流れの3番手を追走。しぶとく粘って2着のマルカシェンクと0秒6差。1番人気のアドマイヤオーラと0秒4差と、わずかな着差です。これは間違いなく復調してきた証し。ハンデの54キロはうれしい材料。初めての1200メートルですが、1400メートルで3戦2勝。スピード競馬に対応できる下地も持ち合わせています。休養明けを2度叩いて走りごろ。大変身です!