ところで『オールナイトニッポン』といえば若者向け深夜番組の印象があり、51歳の斉藤由貴は、世代が違うように思われる。
「現在も深夜1時から3時の『オールナイトニッポン』および、3時から5時の『オールナイトニッポンZERO』は旬のお笑い芸人やミュージシャンが出演しています。一方で、斉藤がレギュラーを務める『オールナイトニッポン MUSIC10』は“大人のためのオールナイトニッポン”を掲げており、レギュラーも森山良子、名取裕子、鈴木杏樹に加えて松田聖子が月1で担当しています。いわば40〜50代から、それ以上の世代に向けた番組となっており、シブいラインナップがそろっていますね」(放送作家)
月曜から木曜までの『オールナイトニッポン MUSIC10』に加え、金曜日には『オールナイトニッポンGOLD』が放送されている。こちらの並びも年齢層は高めだ。
「金曜は週替りのパーソナリティーとなっており、第1週は脚本家の宮藤官九郎、3週はフリーアナウンサーの古舘伊知郎、4週はミュージシャンの松任谷由実となっています。クドカンは若者向けのように見えますが『ビートたけしのオールナイトニッポン』のヘビーリスナーだけあって“80年代ノリ”が全開の番組となっています。ユーミンも、1988年から1999年まで10年間にわたり『オールナイトニッポン』のレギュラーを務めていましたので、懐かしのパーソナリティーが復活した形です」(前出・同)
今のテレビ番組は中高年の視聴者向けに「懐かしのあの事件の真相」といった回顧企画ばかりになってしまったが、それはラジオも同じなのかもしれない。