阪神・金本の連続試合フルイニング出場問題

スポーツ 2010年04月16日 13時00分

 阪神OB会・田淵幸一会長が、金本知憲の世界記録更新中の連続試合フルイニング出場記録に関し、注目発言をした。13日の巨人対阪神戦(東京ドーム)でラジオの解説者を務めた際に、近々、記録ストップのXデーが近づいていることを明言したのだ。

 昨年までで1474試合連続フルイニング出場の世界記録、今季も記録を更新中の金本だが、肩痛のために悪戦苦闘している。打撃への影響だけでなく、左翼・金本の所へ打球が飛ぶと、相手チームの走者はためらうことなく、走る。走者・二塁の時ならば、左前安打が出たら、一気にホームを狙う。無死や一死三塁のケースでもタッチアップでホームへ走る。
 「試合の大詰めの勝負時に金本をどうするのか。左翼・金本の所へ打球が飛べば、点を取られるケースに交代させるのかどうか。真弓監督は決断を迫られることになるだろう」。田淵OB会長は、こうズバリ問題点を指摘したのだ。
 金本の連続試合フルイニング出場の世界記録が大事なのか、チームの勝利が優先するのか。真弓監督は重大決意を迫られるというのだ。確かに、いくら鉄人とはいえ、今月3日で42歳になった金本の衰えは隠せない。大記録ストップのXデーが刻々と近づいているのは、まぎれもない事実だ。

 実は、国民栄誉賞を受賞している、2215試合連続出場の日本記録を持つ元祖・鉄人の衣笠祥雄氏(元広島)が、昨年末に金本に対し自己決断を求めている。名球会のゴルフコンペ出場した後に、阪神担当記者から取材をされ、こう答えているのだ。
 「ここまで偉大な記録になってしまったら、本人が(止めるときを)決めるしかないでしょう。苦しい決断かもしれないが、リプケンの終わり方が一つの参考になるんじゃないですかね」と。
 米大リーグの連続試合記録(2632試合)を持つカル・リプケンが、98年の本拠地・最終戦に出場しないことを自ら申し出て、ピリオドを打ち、その後、3年間、現役を続けた例を挙げたのだ。
 元祖・鉄人の衣笠氏の言葉には重みがある。連続試合フルイニング出場の記録を自らストップさせ、重荷を取り去れば、さらに現役生活を延ばせるだろう。もし、記録にピリオドを打つと同時にユニホームを脱ぐというのならば、それはそれで男の引き際として賞賛されるだろう。

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