この日、初参戦となるドラディションの藤波と組み、みちのくプロレスのザ・グレート・サスケ&アレクサンダー大塚と対戦した初代タイガー。初となる地方興行で、約25年ぶりとなる黄金タッグを結成した。
ロー、ミドルと得意の蹴りでペースをつかんだタイガー。ところがタッチした藤波が、大塚のスリーパー、合体エルボーなどを食らいピンチに陥る。それでも、何とか主導権を取り戻そうとドラゴンスクリューで反撃ののろし。
最後は、トペアトミコで自爆するサスケを尻目に、初代タイガーがジャパニーズレッグロールクラッチホールドで大塚を丸め込み、3カウントを奪取。800人満員のファンを熱狂の渦に巻き込んだ。
リアルジャパン地方進出第一弾を白星で飾った黄金タッグ。藤波が「阿吽(あうん)の呼吸」といえば、初代タイガーも「よかったですね」と呼応。黄金連携に手応えをつかんだよう。
今後については、すでに23日のドラディション新宿FACE大会で、藤波&長州力&初代タイガーのレジェンドトリオ再結成が発表されている。
さらに藤波は「函館、札幌、旭川…今度の北海道が終わったら九州、四国と3人で」とあらためて地方巡業進出を明言した。
すべてはプロレス界のさらなる発展のため。「ファンがその時代で止まっている。それを動かすきっかけを作れれば」(藤波)「プロレス界全体のことを考えれば、地方大会は大切」(初代タイガー)と口をそろえる。
もちろんその方法は地方進出だけではない。初代タイガーは、リアルジャパン6・17後楽園ホール大会では長州とタッグを結成。そして今回は藤波と合体を果たした。それだけに、新レジェンドとの合体について「あり得ますね。それをお客さんが見たいと思ってくれれば」と着手することを示唆した。
かつては天龍源一郎、蝶野正洋らと同マットで対戦した過去を持っている。果たして長州、藤波に続く“第3のレジェンドタッグ”は誰になるのか。初代タイガーはプロレス界復興に向けて突っ走る。