明日は、京都競馬場で伝統の「京都記念」が行われます。数々の名馬を輩出したレースですが、9年前の優勝馬が、グランドスラムを達成したあのテイエムオペラオー。当時2着がナリタトップロード、3着がステイゴールド。クビ+1馬身差。まさに名優による名勝負でした。
今年の京都記念は強力な逃げ馬が不在。おそらく流れはスロー。そこが最大のポイントと考えて、アサクサキングスの先行力を買いました。きさらぎ賞に菊花賞勝ち。この京都コースを最も得意にしている馬。それゆえ前走の中山・有馬記念とは一変したレースが期待できそうです。
さて、東京では桜花賞をにらんで、3歳牝馬による「クイーンC」が行われます。昨年、このレースを勝ったリトルアマポーラが、秋のエリザベス女王杯で、カワカミプリンセス以下を一蹴。見事な成長ぶりを見せつけました。
今年、そのリトルアマポーラ的な馬に当たるのがミクロコスモス。キャリア1戦で臨んだ阪神JFで3着に力走。大外から一気に伸びた末脚は、間違いなく一級品。ただし、スタートに難があるがゆえ、今回も末脚温存の作戦が濃厚です。
それを考えると、穴をあけるなら、前で対応できる馬でしょう。パールシャドウに注目です。目下3戦2勝。その2つの勝ち星は、東京の芝のマイル戦で稼ぎ出したものです。なかでも、2走前のベゴニア賞は出負けしながら、牡馬相手に堂々の逃げ切り勝ち。1分35秒2、ラスト35秒5も、デビュー2戦目のものとしては、すこぶる優秀なタイムです。
前走のフェアリーSは、その2戦目の内容から2番人気として大いに注目されたのですが、直線で大きなアクシデント。いざこれからという時に、両サイドから絞り込まれるような不利があり、まるで能力を出し切っていないような印象を受けました。
今回は2戦2勝と、最も得意としている東京芝のマイル戦。先行力と二枚腰。メンバー最速のタイムをマークしているこの舞台で、大変身が期待できそうです。