もともと、石田の出馬話が浮上したのは6日に放送されたフジテレビの情報番組「直撃LIVE グッディ!」。都知事選の動向の解説者として番組に出演した政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、野党の統一候補として石田純一の名前を挙げた。鈴木氏は、「ご本人が意欲を持っていると。民進党の幹部も『石田さん、いんじゃないの』と。石田さん、最近は市民連合というところで参加して演説したり」と解説。出馬の確率については、「確率ねえ…50%よりはあるかな」と話した。
会見で石田は、いくつかの市民団体からオファーがあったことは認めつつ、「何も決めていないので。期待されるのはうれしいですが…」と明言は避けた。しかし、「(出馬の)気持ちはある」と前向きな発言。出馬した場合の政策を、「戦争しないことを大前提として、子育て支援が大事なことを訴えたい」と語ったという。出馬するか否かの最終決定については、「もったいぶる悪趣味はない。時間もない。明日か月曜日(11日)に何らかのアクションを」と期限を提示し空港を後にした。
「石田によると、妻でプロゴルファーの東尾理子は反対しているというが、最近、めぼしい話題もないだけに、出馬しただけでたちまち目玉候補になる。石田の場合『不倫は文化』発言からスキャンダラスなイメージがあったが、今や結婚して2児のパパとなり、たたいても“ホコリ”は出てこないだろう。おまけに、以前からデモに飛び入りして反戦を訴えるなど、反安倍政権の候補としてはかなり強力」(全国紙政治部記者)
現在、都知事選に主要政党に絡む候補の出馬表明は小池百合子元防衛相のみ。前回の都知事選で共産等が推薦し次点の票を獲得した、宇都宮健児・元日弁連会長も出馬の意向を表明しているが、2人にとっても石田は強力な対立候補となりそう。8日以降の石田の言動が注目される。