秋季キャンプ第2クール1日目
▽7日 高知・高知市東部野球場
オリックスは7日、秋季キャンプ第2クールを高知市東部野球場でスタートさせた。今年は投手陣が大阪・舞洲の球団施設でキャンプを行っており、高知には野手のみ参加している。
この日の午後には、西村監督が熱視線を送る中、小田裕也、後藤駿太、頓宮裕真、佐野皓大が特打で猛アピールした。
西村監督は侍ジャパンに選出された吉田正尚以外は「外野のポジションが空いている」とした上で、まず後藤について言及。「練習だけ見てると状態はいいと思う。守備は大丈夫なので、バッティングで結果を出せるかというところ。来年で10年目だったら、ラストチャンスみたいな気分でやってくれたらいいと思う。勝負をかけるというか」と期待した。
「どういう外国人が来るか分からないし、センターとライトは守備力で大事なポジション」という西村監督は「他にも西浦も宗もいる。小田もそんな歳じゃない。佐野も左をやめて右一本で勝負するわけですから。チームとしてはレギュラーがいるのがいいんですけど、誰が出てくるかですね」と外野手争いを展望。オーストラリアのウインターリーグには宗、佐野、西浦が参加するが、「環境が違うところで、またできることもあると思うし、ひと回りもふた回りも大きくなって帰ってきてもらいたい」と期待を寄せている。
柵越えを連発していた頓宮については「実戦になってどういうものを見せてくれるか?ということですよ」とポツリ。「ウインターリーグで実戦をやる選手はその中でやればいいんですけど、その他の選手は残って自分自身が強い気持ちでやっていかないとできない。オフの過ごし方は大事じゃないですかね」とした。頓宮をはじめ、ウインターリーグに参加しない選手全員に、キャンプを経て充実したオフシーズンを送るよう促している。
また、12日に大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲球場)で開催される「NPB12球団合同トライアウト』への参加を表明している西岡剛(元ロッテ、阪神)について、かつてロッテで指導していた西村監督は「何とかそこで獲ってくれる球団があればいいんですけど。年齢的な問題もあるでしょうしね。まだできるんじゃないかなと思ってます」と思いやった。
第3クールで西村監督は舞洲でキャンプを見ることになっている。「日程的には見れるんですよ」と笑っていたが、隣の球場からかつての教え子の吉報を祈る考えだ。
(どら増田)