周知のとおり、堂本剛は左耳の突発性難聴を発症したことによって、現在治療中。15&16両日に開催された神奈川・横浜スタジアムのライブは、生中継による映像出演という異例の処置がとられた。次の生出演は、20日を予定。デビュー前の94年10月から続くラジオ『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)の3時間特番だが、剛の出演はまだ正式決定ではない。
20周年記念をファンと盛大に過ごすはずだった今年、剛は思わぬアクシデントに見舞われた。悲しいのは、彼が抱えている爆弾はこれだけではないことだ。
KinKiは19年連続で東京ドーム公演を行っており、自身が持っていた同所での連続公演年数を昨年12月23日、さらに更新。全54公演で、累計297万人を動員している。しかし、ここ4年ほど剛は、ハードなダンスを封印している。シングル『薔薇と太陽』で、剛がギター、光一がダンスの分担制になった理由も、これである。実は、膝の半月板を損傷しており、日常生活に支障をきたすほどなのだ。
負傷前までは筋力トレーニングと無縁の生活を送っていたが、今は半月板をカバーするための太腿の筋トレを欠かさずやっている。可能なトレーニングメニュー、動ける幅、回数、速度には規制があり、ステップ台を使ったトレーニングはNG。本人がラジオ『堂本剛とFashion&Music Book』(bay fm)で明かしたところによると、医師からは、「踊りをやめてください」とドクターストップをかけられている。現在は、「踊りをやるための筋肉を付けるため」のトレーニングを続けており、同時に、今後の筋力低下を阻止したい気持ちも強い。
本人の言葉を借りれば、「膝は裂けるチーズみたいになってる。膝がおじいちゃん」。手術の有無や正式な治療法は明かしていないが、相棒の堂本光一は主演ミュージカル『Endless SHOCK』で派手なパフォーマンスを見せているのに対し、剛はその真逆なのだ。
手負いの剛。38歳の若さで背負うには過酷すぎるダブルの痛み。これは、若くしてアイドルという職種に就いてしまった代償か。今はただ、快活なメンタルで復活してくれることを願うばかりだ。