search
とじる
トップ > レジャー > 安田記念(GI、東京芝1600メートル、7日) 特捜班はローレルゲレイロを指名

安田記念(GI、東京芝1600メートル、7日) 特捜班はローレルゲレイロを指名

 2頭使いは人気薄を狙え。古くからある馬券の格言通り、特捜班はローレルゲレイロを狙い撃ちだ。春のマイル王決定戦「第59回安田記念」(GI、東京芝1600メートル、7日)。ウオッカとディープスカイの頂上決戦に注目が集まる中、虎視たんたんと一発を狙っているのが今年の高松宮記念を制したゲレイロだ。同厩舎の後輩ディープの陰に隠れているが、デキは絶好。先行有利の馬場を味方につけて、一気の逃げ切りをもくろんでいる。

 ディープスカイについて聞かれた時の昆調教師は自信満々、遠くを見つめながら重圧をしっかり受け止めて語る感じだが、ローレルゲレイロの時はひと味違う。
 今、まさに開けられようとしている箱が、自分だけがびっくり箱だと知っている。そんな様子でいたずらっぽく笑みを浮かべながら、こう言った。
 「流れはこの馬に向くんじゃないかな。良馬場でやれればチャンスは十分ある」
 年度代表馬ウオッカに挑戦状を叩きつけるディープスカイ。ダービー馬2頭の頂上決戦に大きな注目が集まる中、そのスキを突こうとしているのがゲレイロだ。
 「あの2頭が注目されて、実際、競馬もマークし合う展開になるでしょう。その点、こちらは気楽な立場だし、マイペースで先行できる。逃げ切った高松宮記念でも分かる通り、自分の競馬ができればとにかくしぶとい。それに、今の東京は先行有利だからね。ダービーがそうだったように」

 昆調教師には、あれよあれよと逃げ切る姿が浮かんでいるようだ。しかも、鞍上は藤田騎手。彼がハナを主張すれば、誰も競らないという不思議な存在感を持つジョッキーで、これも強い味方になる。
 デキも抜群にいい。3日の追い切りは栗東坂路で800メートル54秒4、ラスト1F12秒6。いつも時計の出るタイプとしては物足りない感もあるが、実はここに陣営の工夫がある。
 「いつでも一生懸命走るから、直前追いは軽めにするよう藤田からアドバイスをもらった。それを実践し始めて、より安定感が出てきた」と平岩厩務員はうなずいた。
 高松宮記念から間隔を取ったのも「骨折明けでデキの悪かった昨年のスワンSで2着したように、久々の方が走るから」と昆調教師。すべては青写真通りにきている。
 師にとって、ゲレイロは厩舎の繁栄の礎を築いてくれた大切な馬。思い入れはディープと同じ、いやそれ以上かもしれない。「ゲレイロもGI馬だからね。こちらも能力はあるんだよ」。2頭使いは人気薄を狙え。まさにこの格言がハマるパターンだ。

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ