逮捕後、瀧被告は4月4日に保証金400万円を納付して保釈され、所属事務所はマネジメント契約を解除。初公判が6月5日に東京地裁で行われることが決定した。
瀧被告の出演作品は、大河ドラマ「いだてん」は俳優の三宅弘城を代役として撮り直すことが決定。出演映画「居眠り磐音」(17日公開)も奥田瑛二を代役に出演部分を撮り直していた。
しかし、4月5日に公開された映画「麻雀放浪記2020」は 映像の差し替えなどの措置は取らず、瀧被告の登場シーンもカットせずに上映された。ただし、作品の冒頭で瀧被告が出演していることを告知するテロップが流された。
「宮本から君へ」は公式ツイッターで、「2018年9月29日から10月30日に撮影した『宮本から君へ』にはピエール瀧氏が出演しています」と出演を告知。「事件発覚後協議を重ねた結果、本作品の改編・追加撮影を行わず、劇場公開することを決定しました」と発表。
その理由を「ピエール瀧氏は、今後も法律に従って裁定が下されることになり、それ以上の措置について、本作品が関与するものではないという結論に至り」とした。
「なんでもかんでも自粛というムードで賛否両論が巻き起こった。映画は客が金を払って鑑賞するので、そのあたりはテレビより寛容になってもいいはず。実際、『麻雀放浪記』は公開しても何の問題も生じなかった。おまけに、瀧被告の事件は被害者がいない。それに比べ、被害者がいる新井浩文被告の事件の方が深刻で、いまだに出演作は公開や撮り直しなどについて協議を重ねている状態」(映画業界関係者)
今回の件を参考に、今後、同じようなケースが発生した場合、関係者はさらに慎重に協議を重ねることになりそうだ。