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政治家として勝負に出たシュワちゃんの怖〜い今後

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画像はイメージです。

 ハリウッドの大スターから政治家へと華麗な転身を遂げた米カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネガー知事。就任当初はその知名度の高さから「お飾り」的な扱いであったが、意外やリーダーシップを発揮。政治家として非常に高い評価を得ているが、所属する共和党幹部からその政治姿勢にクレームがつき、苦しい立場に立たされている。

 次のステップを目指し順調に準備を進めてきているシュワちゃんが今、政治的な危機を迎えているというのだ。
 「カリフォルニア州はその地理的な条件から非常に強く環境破壊の影響を受けやすい土地。大規模化してゆく山火事などは有名なのでご存知の方も多いかもしれませんが、実は山岳地帯の雪解けによる洪水などの被害も多発しています。州知事として地球の温暖化対策は当然の義務。ところが、あまりに精力的に取り組んでしまったため、共和党幹部の逆鱗に触れてしまったのです」(現地ウォッチャー)
 地球温暖化に危機感を感じたシュワちゃんは、排ガス規制、エコカーの導入など積極的にエコロジー対策を講じてきた。
 「環境対策に一番効果的なのは燃料エネルギーを規制することです。しかし、ブッシュ元大統領を筆頭に、共和党幹部を支援しているのは石油利権に密接している企業が多い。石油に関連してなくても、特に製造業などでは環境対策は企業の収益を圧迫します。環境対策は彼らの懐に直接手を突っ込むことと一緒なのです」(同前)

 メディアを中心に批判されてはいても、共和党の有力議員が直接的な環境保護政策に及び腰になるのは、故なしとはしないのだ。そんな状況の中、ずば抜けて人気も知名度もあるシュワちゃんが党の「暗黙のルール」を破り、環境問題の抜本的な改革に乗り出したことは思い切った行動であり、「暴挙」ともいえる。
 信念を貫く姿勢は政治家としての評価を上げたものの、党上層部からはニラまれる存在になってしまった。アメリカの政治事情に詳しいフリージャナリストが言う。
 「就任当初から目立つ存在でしたが、これまで彼自身の打ち出す政策はとても地味でした。銃規制法案や中東問題にしても党の方針を支持し、票の取りまとめにも貢献。波風を立てない政治家として非常にコントロールしやすい存在だったのです」
 いわゆる「学級委員長」タイプのいい子ちゃん政治家だったはずのシュワちゃんが、なぜ先輩に刃向かってまでも自身の政策を推し進めようとするのか?
 「実は、彼は国籍の関係から現行の法律では大統領候補の資格がありません。よって政治的な勲章を得ることで世論と議会を動かす必要がある。党の幹部が当然、嫌がるだろう政策をあえて断行したのは、その存在を強烈にアピールする必要があってです」
 政治家として勝負に出たシュワちゃん。爆煙にあえて飛び込み派手なアクションで観客を惹(ひ)きつける作戦のようだが、映画の主人公のように「不死身」でいられるのかどうかは、ミステリーのままだ。

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