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田中正直のウェブランニングクリニック 「第37回 高所トレーニング4」

 今回は、高所トレーニングの第4弾を書きたいと思います。

 前回も紹介しましたが、高所とは標高の高いところを意味します。
 これまで、国内、国外と高所トレーニングの体験談を交え書いてきましたが、今回は「低酸素室」について書きます。

「低酸素室」は字の通り、酸素を少なくした人工的なトレーニングスペースです。東京でも一般の方が使えるところがあります。私も、エアラン東京を立ち上げる前には携わっていました。ランニングマシンを2台置き、エアコンの効いた環境で快適にランニングすることが出来るのです。

 国内で多く見られる「低酸素室」が高所と違うポイントは、気圧です。昔、ドイツには低気圧室というのがあったそうです。気圧を変えることは、扉を頑丈にしなければいけません。1度気圧を変えると簡単には出入りが出来ず大変な部屋だということは誰でも予想つきます。日本の研究では、気圧よりも酸素の方が重要だということで「常圧低酸素室」になったと聞いたことがあります。
 圧力は、平地と同じなのでドアの開閉も自由です。本当は、高所のように圧力も変わった方が良いのかも知れませんが、コストと効果を見ると現在の主流の「常圧低酸素室」になるのです。
 余談ですが、高酸素室は圧力を変えることが重要です。溶解型酸素として体内に酸素を取り入れることで効果を発揮するからです。「ヘンリーの法則」が高気圧にする理由です。

 さて、低酸素室に戻りますが、まずは簡単な仕組みです。高分子膜を内蔵した低酸素発生装置に外気をコンプレッサーで加圧し、高分子膜を通して高酸素空気と低酸素空気に分離して低酸素空気を造ります。その低酸素空気を低酸素室に送り込み完成します。
 標高0m〜3500m(酸素濃度20.9%〜13.6%)の環境を造り出すことが出来ます。

 このような環境で行うことで、都内にいながら手軽に高所トレーニングでき、暑さ、空気の汚れを心配することなくトレーニング出来ます。標高を4000m以上にして登山の訓練などにも使用しているとお話しを聞いたことがあります。市民ランナーの方で行ってみたい方は手軽に出来ますのでお勧めです。

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写真:エアラン東京練習風景です

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