イランサッカー協会のアリ・カファシアン会長は、「ILNA」通信社に対し、「彼が来るのは監督になるためではなく、単に大統領訪問のためだ。以前にイランを見て、アフマディネジャド氏と会うことに興味を示していたから」と、監督就任の噂を一蹴。大統領と親交があるから、外遊に来ただけだと言わんばかりだった。
ただ、マラドーナ氏本人は、どうやらそうは思っていないらしい。欧州の報道によると、中国訪問中のマラドーナ氏にアルゼンチン協会広報がこの報道の真偽を聞いたところ、「氏はただ微笑んでいただけ」だったという。その一方で、中国監督就任はどうか?という質問には明確に否定したというから、イランには秋波を送っていることなのだろう。
マラドーナ氏はアルゼンチン代表監督の座を離れてから、フリーの状態。最近はイングランドのクラブを率いることに興味があると話していたが、これまでオファーは届いていない模様。あちらこちらに顔を出しているのは、おいしい監督就任の話を得るためだともいわれている現在、もしイラン監督就任ともなれば、2014年ブラジルW杯予選で敵に回るだけに、ザック・ジャパンにとってやっかいな存在になりそうだ。