「同作は、戸田演じる女性陶芸家・川原喜美子の物語です。第二次大戦後、大阪から一家で滋賀県の信楽に移り住んだ彼女が、地元の信楽焼に惹かれ、男の世界と言われる陶芸の世界へと飛び込んでいく姿を描きます。女性陶芸家の草分けである神山清子の半生がモデルになっています」(芸能ライター)
1話目は、9歳の喜美子(幼少時代を演じるのは川島夕空)が、父・常治(北村一輝)、母・マツ(富田靖子)と2人の妹と共に大阪から、知り合いのいる信楽へ向かうところから始まる。
「喜美子のキャラクターは勝ち気で、おてんばな性格です。これはまさに朝ドラの王道ヒロインといってもいいでしょう。このあと、戸田が演じても全く遜色ありません」(同)
前作『なつぞら』の最終回の平均視聴率は22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と有終の美を飾ったが、そんなヒット作のあとの気になる評判は?
「SNS上では、『不思議なくらい、すんなりと入り込めた!』『無駄なシーンがないって最高』『スカーレット初回の掴み100点過ぎたー!』『登場人物の性格がしっかり伝わってくる初回!』など、おおむね好評のようです。ただ、やはり王道ゆえに、『むせるくらいコッテコテな朝ドラ1話だったな!』という声もありますが、要は安心して見られるということでしょう」(同)
また今回、多かった意見が2011年度下半期に放送された『カーネーション』に雰囲気が似ているというものだ。こちらも、生まれながらにしておてんばなヒロイン・小原糸子(尾野真千子)の一代記だったが……。
「今回『スカーレット』の制作を受け持つのが、『カーネーション』と同じNHK大阪放送局ということもありますし、さらには『スカーレット』の制作統括が、『カーネーション』のプロデューサーだった内田ゆき氏ということも、大いに影響があるのでは」(同)
それから同作には、NHKの人気番組『みいつけた!』3代目スイちゃんだった川島夕空、『義母と娘のブルース』(TBS系)で人気を博した横溝菜帆という人気子役も配してるなど盤石。ただ、スタンダードな滑り出しが、急変してしまう駄作も我々は目撃してきた。まずは様子見といきたい。