◎ナヴィオン
ナヴィオンで断然のムードだが、先週の京王杯、ファンタジーSがそうであったように、アッと驚くような新星が現れても不思議でないのが2歳重賞。私事で恐縮だが、京王杯では凭れて追えなかったワキノヒビキが直線半ばで早々と馬券圏内から消え、また、ファンタジーでは2着だったタガノから流して勝ち馬が抜けてしまった当方…。
ナヴィオンで鉄板と思いつつも、先週の敗戦が尾を引いている。正直、腰が引けているのだ。弱気の虫には当たり馬券が特効。頭数も少ないので総流しして当てにいくのも手だが(苦笑)、それではあまりに芸がないか。
17頭の登録がありながらレースはほぼ半数の9頭立て。出走してくれば面白いと思っていたフミノムーンの回避が残念でならないが、同厩アルマワイオリとの使い分けは、春へ向けての賞金加算を考えれば当然の選択だろう。厩舎としては、ここはアルマに「任せた」か。そのアルマ、前走もみじSでは、先行していた前2戦とは違い、ゲートを出たなりで後方からの競馬。道中の手応えは抜群だったが、それにしても直線で一気に抜き去る時の脚には目を瞠るものがあった。勝ち時計も先週のファンタジーSより速く、相手本線はこの馬と考える。
持ち時計はないが、2戦負けなしのケツァルテナンゴも仕上がりは良い。2戦ともに超のつくスローからの上がり勝負をキッチリ差し切ったわけだが、叩き合いで勝負根性を発揮した前走から素材は一級。時計の速い決着にもあっさり対応できるかもしれない。
人気先行のアッシュゴールドもそこそこの競馬はしそうだが、若さの残るレース内容から3連単のおさえ程度の評価が妥当か。勝たれたら仕方ないくらいの気持ちで切るのも手か。
馬連 流し
(2)-(1)(3)
3連複 軸2頭流し
(2)(3)-(1)(5)(9)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。