本番は毎年12月31日の午後7時から午前0時まで。この5時間のために29日のリハーサルから渋谷のNHKホールは戦場と化します。一日9時間×3日間と本番の5時間、計32時間におよぶ体力勝負です。
期間中、カメラマン仲間との食事は“年越しそば”がわりの花まるうどんばっかり。うどんだけではスタミナがつかないのでカレーセットを食べます。体力勝負の現場ではエネルギー補給も仕事のうち。紅白でなくとも長丁場になりそうな撮影前には、必ずしっかりメシを食べ、トイレに行って踏ん張っています。
空腹感から集中力を欠くことのないよう、そして満腹すぎて眠くなるのを防ぐのが狙いです。
さて、紅白では3日間撮りっぱなしですが、歌手によっては写真に撮られるのが好きではないとか、本番まで秘密とか、取材が出来ないことも多いんです。そのときは写真を撮らずにじっくり歌を聴くことができます。
緊張感のなかで素晴らしい歌声に感動して泣いたこともあります。昨年末でいえば、ポニョにもちょっぴりうるっときました。(写真部・突撃軍曹)