吉高がデビュー作『紀子の食卓』のオーディションを受けたのは18歳のとき。このオーディションには沢尻エリカ、北川景子も現れたという。
「プロデューサーたちはみんなそっちに向いていた。吉高はプロフィールには名前しか書いていないほど素人同然だったが、入ってきた途端にオーラが全然違っていて、こいつだと思った。本読みをしてみると、めっちゃ下手で、毎日、一生懸命指導していたら、本当に上手くなっちゃった」
満島は友人の誕生日パーティーでたまたま隣に座ったのがきっかけで、『愛のむきだし』に出演。そのとき「この子、何か持っている」と感じて映画出演をオファーしたそうだ。
吉高でスパルタ指導に目覚めた園監督が、これまで最も厳しくしたのが満島。MCの東野幸治に彼女は何がすごいのかと聞かれると、「その頃は怒って引き出すことに夢中だったので、最初からうまかったのかどうか分からない。天気が曇っていても、“お前のせいだ”と言っていた」
『ヒミズ』のオーディションで「私は女優をやっていていいんですか」と泣きだしたのが二階堂。
「吉高、満島と違って最初からすごい子でしたよ。この子は俺が育てなくても偉くなるんじゃないかなと思った。ちょっと敬遠しようかと思ったけど、何となく一緒にレッドカーペットを歩いて賞を取らせてあげようかと言っちゃった」
ヴェネチア国際映画祭で二階堂が新人俳優賞を獲得したときには、彼女から「予言通りだったね」と言われたそうだ。
今後も魅力的な新人女優を発掘していただきたい。