同番組は、日本中の謎クリエイターから届く謎解き問題で、頭を柔らかくしようという主旨。東京大学卒の藤本淳史(田畑藤本)、京都大学卒の宇治原史規(ロザン)といったクイズ番組の立役者も、抑えとして起用している。しかし正直、もう出尽くした感があるのは否めない。そこで、番組は進化した。文字どおり、新時代のスターを発掘、高数字に結び付けることに成功したのだ。
その名も、“東大ナゾトレ”。番組名の由来は、「謎解き」+「脳トレ」だが、東大ナゾトレはまさに東大生が謎解き、脳トレをレクチャーする。これが、見事なまでに大ヒット中だ。
出版した“東大ナゾトレ AnotherVisionからの挑戦状”シリーズは、3巻で累計60万部を突破するベストセラーに。2月28日には、最新号が発売された。期せずして大ヒットクリエイター集団が誕生したわけだが、彼らの正体は、東京大学謎解き制作集団AnotherVision。同番組には、2代目代表の松丸亮吾さんが中心となって、毎回4人が出演している。松丸さんは、工学部3年生の22歳。眼鏡をかけていて、正直あまり華がないほかの学生と異なり、松丸さんはハンサムで滑舌がよく、スターの素質も十分。兄はあのメンタリスト・DaiGo。どうやら、ブームを築く家系にあるようだ。
AnotherVisionは毎回、映像から出題。スタジオでは、観覧客と一緒に座って観ている立場にある。局側の采配か、宇治原と同じパネリストという位置にいない。そこを突くのが、司会者の上田だ。
「どうだ、宇治原、悔しいだろ?」。
「普段でも解けなかったら悔しいんですけど、あそこにいるとなったら余計悔しくて。もう思い切って、どつきに行ったろかなぁと」(宇治原)。
3月10&11日には、『怪盗AnotherVision からの挑戦状〜謎解き美術館(ミステリーミュージアム)へようこそ〜』なる公演型イベントを開催。芸能人が嫉妬する、東大ナゾトレ。その勢力は今後、さらに増すだろう。