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南田洋子危篤状態 夫長門裕之「今生きている洋子は機械」

 俳優の長門裕之が20日、東京・日本橋の明治座で会見を開き、17日夜、都内の自宅でくも膜下出血のために倒れた妻で女優の南田洋子の容態について説明。予断を許さない状態であることを明かした=写真。

 長門によると、南田は今回の長門の舞台が始まってから、朝にはかかさず手を振って送り出していたという。しかし、17日朝、寒さを訴え、長門が「寒いなら今日は見送らなくていいよ」と言うと南田は「ごめんね」と初めて見送りをしなかったそうだ。その日、舞台を終えて7時半ごろ帰宅すると、南田は大量に嘔吐しており、すぐに救急車で搬送。検査の結果、重度のくも膜下出血と判明した。

 頭の中の水を抜くため、手術が必要となり、手術前には「3分の1の確率で命を落とす、さらに3分の1の確率で植物人間化、残りの3分の1の確率で以前の状態に戻る」と言い渡されたという。長門は手術を終えた今の状態を「今、生きているのは洋子じゃない。機械なんです。人工呼吸器で、自力の呼吸はできない。こうしている今も、血圧は下がり続けています」と悲嘆にくれながらも冷静な口調で説明。しかし話を続けるうちに感情は抑えきれなくなり、「(今の南田は)すべての人間の機能を失った元洋子のむくろでしかない」とやりきれない気持ちを表情ににじませた。
 05年ごろに認知症を患った南田をずっと介護してきた長門。今回の事態に「死ぬことをただただ待つという、こんな無駄な時間があったのか…。時間が恨めしいですね」と唇をかみめしていた。

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