小川アナは、この2月にテレビ朝日の退社報道が出たのち、『NEWS23』のキャスター就任が報じられていたが、その後正式発表された。小川アナは『報道ステーション』(テレビ朝日系)のサブキャスターも長らく務めており、いわばテレ朝の夜の顔であった。そのため、ネット上では「TBSに(元テレ朝の)小川アナとかややこしすぎる」といった声が聞かれる。
太田もそうした小川アナの電撃移籍には違和感を持ったようで、「『報道ステーション』やっていて、なんだかわけわかんないね。あれも裏で何やってんだって感じしない? 裏で取引しちゃってさ。そんなやつが報道伝えられるのかって思うよな」と牽制した。田中裕二も「どういう経緯かは知らないですけど」と不思議そうな様子だった。
さらに太田は、この3月にTBSを退社した宇垣美里アナウンサーに会ったようで、「小川のあれを言ったら宇垣が『TBSは死にました』って言ってましたからね」と話した。もちろん、これは太田お得意のジョークであり、宇垣アナがそうしたことを言うはずもないだろう。「TBSは死にました」は『NEWS23』の前番組のキャスターを務め、2008年に亡くなった筑紫哲也さんが、オウム真理教をめぐる「TBSビデオ問題」を受け発した言葉である。
これを受け、ネット上では「今の若いリスナー、筑紫さんの発言知らないだろ」「太田ギャグにしてるけど、けっこうマジなクレームでもあるんでは」といった声が聞かれた。
小川アナはもともと報道志向が強く、テレ朝で活躍の場がないため活路を求めた形といえる。硬派なジャーナリズム路線を追求して欲しいものだが、報道の雄といわれたTBSとて、人気ラジオ番組であった『荒川強啓デイ・キャッチ!』がこの3月で突如終了するなど不可解な編成が見られる。太田の発言の裏には、こうしたTBSの社風の変化に対する不満も込められているのかもしれない。