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秋華賞 2強退治だ!ベッラレイアが怪気炎

 生まれてきた時代が悪かったとは思わない!
 「第12回秋華賞」(JpnI 京都芝2000m 14日)でダービー馬、そしてダービー馬を破った桜の女王に、“西の切れ者”ベッラレイアが敢然と挑戦状を叩きつける。春はことごとく狙ったレースを除外され、決して満足のいく仕上がりではなかった。それでも、オークスでは堂々の銀メダル。順風満帆に迎えた秋2戦目…新コンビ・武豊を背に、最大の惑星馬がラスト1冠に全力投球だ。
 ダービー馬ウオッカ、桜の女王ダイワスカーレットの前ではあくまでも挑戦者?いやいや2強をしっかり視界に捕らえる成長力をベッラレイアは前走のローズSで見せた。スローの絶妙なペースで逃げたダイワスカーレットに対して、インから猛烈な伸びで半馬身差の接戦。レース後、武豊騎手は「この内容なら決して負かせない相手ではない」と本番での手応えを口にした。

 その原動力となったのが18kgの馬体増だ。春は1月のデビューからオークスまで5戦を消化。  「月1のペースで使っていたので馬体維持に苦労した」と平田師が振り返るようにオークスでは新馬当時より16kg少ない444kgまで落ち込んだ。それがひと夏越して回復、成長分を含めて前走は462kgと体にもボリュームが出てきた。
 馬体面での不安がなくなり、調教も“攻め”に徹することができた。1週前には目いっぱいに追い切られて坂路で800m50秒5…自己ベストとなる時計をマークした。
 「あれだけビッシリと追えたのは初めてじゃないかな。これで直前はサッとやるだけでいい。あとは無事に本番を迎えるだけだね」と師は完璧すぎる仕上がり具合に余裕の笑みをもらした。
 ライバルに対して最高の状態で挑む準備は整った。あとはオークス2着の力を信じるだけだ。
 「前走でダイワ相手にもいい競馬ができた。逆転できる可能性はあるのであとはうまく力を引き出すだけ。この相手でも勝つチャンスは十分にある」
 3強対決へ。オークス2着馬が真っ向勝負で秋の女王へと挑む。

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