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京成杯AH(GIII、中山芝1600メートル、13日)ザレマ 14度目の重賞挑戦で悲願達成

 秋のマイル路線の第1弾「第54回京成杯AH」(GIII、中山芝1600メートル、13日)は、2番人気のザレマが直線力強く伸びて差し切り勝ち。重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分32秒1。2着に14番人気のアップドラフトが突っ込み、3連単は67万円を超える波乱となった。1番人気のヒカルオオゾラは9着に終わった。

 重賞挑戦14戦目でついに大願成就した。2番人気のザレマが直線、先に抜け出したサイレントプライド、マイネルスケルツィを外から鮮やかに差し切り、重賞初Vを飾った。
 「開幕週の中山で内枠だったので、前へ行こう、逃げる馬がいれば2番手で、とジョッキーと話していた。その通りになった」と音無調教師。好スタートからスッと2番手に控えると、あとは直線まで末脚を温存した。
 勝負どころで一瞬、ポケットに入る形。「早めに行くことも考えたが、ああなったら我慢するしかないから」と内田騎手。馬群がバラけた瞬間、外へ持ち出すと、力強い末脚を繰り出し、前の2頭をまとめて抜き去った。

 テン乗りで見事に重賞タイトルをプレゼントした内田騎手は「切れるタイプじゃないので、前々で勝負するつもりだった。最後はよく伸びてくれたね。これから大きいレースもあるし、楽しみですよ」と笑顔が弾けた。
 一方、音無師は「いつか勝てると思っていたが、2着ばかりでここまでかかった。正直、ホッとした」と感慨深げ。「ポケットに入っていたおかげで脚をためられたし、その後、直線ですぐ外へ出せたことが勝因だろう。大きい馬なので伸び伸び走らせた方がいいから」と内田の好騎乗を称えた。
 兄にマルカシェンク(デイリー杯2歳S、関屋記念)がいる良血馬で将来を嘱望されながら、ここまで重賞では2着3回、3着2回と惜敗続き。前走のクイーンS(2着)でも1番人気を裏切っていた。「あの時は追い切りが1本足りないと思っていた。でも、あそこを叩いていたから、今日の姿があったんじゃないかな。これでひと皮むけてほしいね」(音無師)
 気になる次走は10月18日の府中牝馬S(GIII、東京芝1800メートル)。再度、内田騎手とのコンビで挑む。「そう甘くはないと思うが、千八もこなしてほしい」とトレーナー。我慢を重ねてようやくステークスウイナーの仲間入りを果たした愛馬に期待を込めていた。

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