「4週間前に帰厩してここまで順調に乗り込んでこられた。先週、そして今週と続けて武豊さんに乗ってもらったのも青写真通り。いい感じに仕上がりました」と酒井助手はうなずいた。
前走の有馬記念は2番人気に支持されたが、あと一歩伸びを欠いて5着に終わった。敗因を同助手は「その前のジャパンCで2着に好走した反動と、前日の雨で緩くなった馬場が影響した」と分析した。
中間は宮城県の山元トレセンでリフレッシュ。「疲れは完ぺきに取り去れた」と巻き返しへ態勢を整えてきた。
一昨年のメルボルンCに有馬記念、そして昨年のJCとGIでは日豪にわたって2着惜敗が続いている。8歳になり残された現役生活もそう長くないだけに、今度こそGIを勝つという思いは強い。
狙うのはもちろん得意の長丁場、天皇賞・春。前哨戦のここはきっちり決めたい。「気持ちが前向きだから、久々は心配ない。実際、今までも実績がありますから。次に向けていい競馬を」と締めくくった。
【最終追いVTR】CWコースで6F83秒2、上がり3F39秒7→12秒1。角居流の3頭併せ。併走状態で直線入り口を迎えたが、鞍上の武豊騎手の仕掛けに鋭く伸びて最先着。有馬記念時より迫力も増していて、好仕上がりを印象づけた。