「膠原病自体は十代からなっていた」と酒井。病気を診断された時は大きなショックを受けたといい、「先生に言われた時には怖さが先立った」と告白。当初は症状も軽く、生活に支障がないままきていたというが、症状が出始めると「すごく痛かった。ペットボトルのフタを開けるのもたいへん。トイレに行くのもたいへんだった」と明かし、「去年、冬から春にかけてはちょっと手がしんどかったり曲がったりしていた」としみじみ。
「最初は戸惑いもなくはなかったです。(撮影の)現場では『できない動作があるかもしれません』ってお願いしていたり。でも、現場の方たちが優しくて…。監督やスタッフの皆さんが、その時その時、とても親切に対応してくれた」と辛かった時期を切々述懐。
現在は症状もずいぶん改善し、「現に指とか戻って、物もつかめる」と酒井。「こんな形で病気がばれてしまったけど、この病気を知ってもらうきっかけになればって。同じ病気の人のはげみになればって思います」と前を向き、「落ち込むのは落ち込みますし、この仕事をする上で難しいかなって思っていたけど、なんとかなるんですね。わたしはいい先生と出会えた。症状が改善できた」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)