そのブラックが素質の片りんを見せたのが前々走の葉牡丹賞。1000m通過63秒台のスローペースでも中団でしっかり折り合って追走し、直線は内ラチ1頭分あいたスペースを突いて猛追しました。牝馬ながらひるむ姿を見せることもなく、抜群の勝負根性で併走していたマイネルチャールズとの追い比べに必死で食らいつきました。
勝ち馬は逃げ切りましたが、2着のチャールズからはクビ差3着。チャールズはこの後、3連勝で弥生賞を制覇。3歳牡馬では現在、関東のトップホースですから、前走の牝馬限定戦・きんせんか賞で4馬身引き離した走りは順当といえるでしょう。
追われてからの反応が抜群ですし、乗り手にも従順。何といっても、ピタリと折り合いがつきますので、距離の壁に泣くこともないでしょう。小島茂師も「少し長めの距離も試してみたい」と言っていたくらいですからね。中間も順調で、最終追い切りは回転の速いフットワークで好調アピール。ここはブラックの底力を素直に信じます。