(10)ストングバローズ
余力十分の手応えで難なく押し切った1マイルのデビュー戦に対し、1F短縮された前走が、追走にやや手間取っての2着。その点で1800メートルに延びる今回は競馬がしやすい。クラス2戦目で上積みが見込めるうえ、調教内容から初の右回りも不安はなさそう。人気でも逆らえない。
≪単勝≫(10)に3000円
【中山8R(3歳上1000万下、ダ2400メートル)】
(13)セイカアヴァンサ
息の入る流れで先行すると、しぶとさを発揮するのが当馬の特長。展開に注文がつくタイプがゆえ、安定感はないが、ことコーナーを6回まわる2400メートル戦は3戦2勝。唯一、敗れた今夏の札幌戦が出負けして流れに乗れなかったことを思えば、この条件では完璧な数字を残している。現級での実績はないが、適鞍を得て大変身のシーンはある。
《複勝》(13)に全額
【阪神JF】
未知の面が多い若駒同士の一戦。まして今年の2歳女王決定戦は、傑出馬不在でにわかに波乱ムードが漂っている。西の新星(9)アットザシーサイドを中心に攻めてみたい。
(9)アットザシーサイド
2戦2勝と底を見せていないのは大きな魅力。とりわけ、秋明菊賞では他馬が止まって見えるほどの鬼脚を発揮。牡馬相手に唯一頭、上がり3F33秒台をマークした。折り合いのつく気性、血統から広々とした阪神の1マイルにコースがわりするのもプラスに出るはずだ。
(2)メジャーエンブレム
現時点での完成度は現2歳牝馬ではトップレベル。牡馬にもヒケを取らない恵まれた馬格に加え、自ら競馬をつくれるセンスの良さも光る。出し抜けを食らった前走・アルテミスS2着はご愛敬。何より数あるお手馬の中からルメールが当馬を選んだのは、素質を最も買っているからこそ。
(6)メイショウスイヅキ
1400メートル戦とは思えないほど、淡々と流れたファンタジーS。結果は追い込み届かず6着だったが、差は2馬身程度だった。自慢の決め手はひとたびツボにはまれば全馬まとめて面倒みても不思議はない。前走で株を下げているだけに妙味も十分。
(11)ブランボヌール
函館2歳Sの圧勝を思うと、追い比べで惜敗した前走は少々味気なかったが、10キロ増の馬体は、賞金的に出走権を確保している馬だからこそできる“トライアル仕様”との見方もできる。実際、直前の攻めも含め、中間の気配は抜群だ。
《単勝》(9)に5割
《馬連》(2)(9) (6)(9) (9)(11)へ均等に。
※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。
【プロフィール】
元スポーツ紙記者、中央競馬担当。記者時代は北海道シリーズを得意とし、函館記念4年連続万馬券的中の偉業も。現在も厩舎関係者と親交があり、フリーとして執筆活動を行っている。